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ココロシホン

ココロの健康は資本です。プチ心理学ライターの独り言です。

作られた「うつ病」!?うつマーケティングと闘う!まずは生活習慣から見直そう。

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うつ病は他人事ではありません。職場でも、近所でも、家族の中にもうつ病を患う人がいます。無関心ではいられない話題です。なぜ?これほど、うつ病が多くなったのか。社会現象化するうつ病の根を調べていた最中に、実に印象的な冊子に出会いました。そして、はびこる「うつ病」の一端を理解した気がします。
yoshinorihara.hateblo.jp

うつ啓発キャンペーンの真意

諸説あることは理解していますが、うつ病が増加した一つの要因は製薬会社等によるうつ病の啓発キャンペーンです。うつ病を患い自殺を試みてしまったり、周囲の理解を得られず燃え尽きる人を救うという名目で、うつ病を啓発するキャンペーンが大々的に行われていました。うつは「心の風邪」というフレーズも作られたものです。しかし、こうした啓発キャンペーンには、うつ病の患者を救いたいという表の動機以外に、いわば裏の動機があるのだと言います。

「杏林大教授の田島治(たじまおさむ)(61)は1996年、英カーディフ大教授デビッド・ヒーリー(57)の著書と出会い、精神科医としての人生が百八十度変わった。  その主張は衝撃的だった。〈製薬会社は「薬を売るより病気を売れ」というやり方で、患者の掘り起こしをしてきた。精神科の薬の開発は、科学の衣をまとったマーケティングである〉」

引用:「新型うつ」が日本を飲み込む ニッポン人脈記 (朝日新聞デジタルSELECT) Kindle版 朝日新聞 (著) - ただの読書ログ(ヨシ・ノリハラ)

それは製薬会社の意図です。製薬会社は薬を売って儲けます。うつ病に限らず、製薬会社は薬を売るために、莫大な資本を投下して専門家のコメントを集めたり、広告を打ったりして、病気を啓発することがあります。過去には逆流性食道炎(胸やけ)や勃起障害(ED)なども、このキャンペーンで大いに「作られた」病だと言います。

こうした啓発キャンペーンに適している病気の4つの特徴があります。うつ病にも同じ特徴があります。

「正常と異常(病気)の線引きが難しい、緊急性が低い、患者数が潜在的に多い、投薬期間が長くなりがち。これら4条件を満たすと啓発の対象になりやすい。うつも同じ」

うつマーケティングの功罪 週刊東洋経済eビジネス新書No.51

つまり、必ずしもうつ病と診断されるべき人ではない人、まだうつ病とはみなされない層を取り込むために、啓発キャンペーンがなされたと考えてよいと思います。アメリカでは頭打ちなうつ病患者ですが、日本を含む各国にその「病気」が輸入されることで、確実に製薬会社が儲かっています。見手の通りですが、実際に、キャンペーンは奏功し、うつ病患者は増加し続けています。なんて悪質なのでしょう。副作用が少ないと言われるSSRIでさえ、微妙な診断の人が飲むべき薬ではありません。

安易になされるうつ病の診断

それに加えて、うつ病の診断が比較的に安易になされることが、うつ病増大の背景として問題視されています。うつ病の診断のために多くの精神科医は米国精神医学会のDSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)を使用します。DSMには「症状の質問項目を一つひとつ当てはめていくと誰でも機械的に診察できる簡便さ」があると言います。

そのため、このような状況も生じています。この意味を考えてください。

「DSMはその使いやすさゆえに、精神科医以外、たとえば内科医でも患者をうつだと診断し、抗うつ薬を処方できる。それどころか、医療現場を越え、裁判実務でもDSMは使われるようになった。第一協同法律事務所の峰隆之弁護士によれば、「精神科医の参考意見が求められないまま、裁判官が『事実認定』において、DSM-4を用いてまるで医者のようにうつを診断。司法判断の根拠にする例もある」。仕事上のミスや悪天候などが重なれば、誰でも気分が落ち込む。だが、大抵はしばらくすると元気になる。一方、うつは日常生活に支障を来すほど持続的な気分の落ち込みとされる。ここで問題は、どこまでが一過性でどこからが持続的とするかだ。  

正常(憂鬱)と異常(うつ)の境は人為的で、あいまいなものだ。DSM-4の作成委員長を務めたアレン・フランセス氏は自著『〈正常〉
を救え』の中で、「うつの条件に科学的な必然性があるわけではない。どこに基準を設定するかの最終判断は主観的になる」と断言している。うつの必要条件の「2週間の持続性」という期間にも、実は客観的な合理性はない。米国精神医学会の識者がこのくらいが適当であろうと多数決で決めたものだ。」

うつマーケティングの功罪 週刊東洋経済eビジネス新書No.51

そういえば、私は、この本を持っていました(読んでなかった、笑)


〈正常〉を救え 精神医学を混乱させるDSM-5への警告

精神科医でさえ、きわどい人のうつ病の診断する際には十人十色の診断となるでしょう。DSMを安易に活用すれば、当然、うつ病と診断される人は多くなるでしょう。中には命の危険を及ぼすようなうつ病(自殺念慮)もありますが、それほど重くはない欝々とした気分の患者が、診断・投薬により、完全な「病人」になってしまうことも少なくないのではないでしょうか。この事実は、重く受け止めるべきです。

私はうつ病の存在を否定する立場ではありませんが、安易にうつ病が診断されている現在の状況には警句を鳴らすべきだと考える人の一人です。薬を飲み、自分は「うつ病」だと、ラベルを貼ることで、本当に「うつ病」になってしまう人のいかに多いことかを。

本当にうつ病なのか、そうではないのかは置いておいて、そこから抜け出したいと思うなら、精神科医や薬に任せておくわけには行きません。自分の体を、自分の心を、大切に「立ち上がって」ほしいです。スパルタに聞こえるならお詫びします。

生活習慣の改善から始める一歩

うつという底なしの穴から抜け出るためには、生活習慣を立て直すことが奏功する場合が多いようです。(だるくて、そんなことはできないという反論は承知の上で書いています。)いくつかの雑誌で、獨協医科大学越谷病院の井原裕教授のコメントを読みましたが私は非常に共感しました。
cotree.jp

井原裕氏(精神科医)のコメントに共感

「うつだから眠れないのではなく、眠らないからうつになるのではないか。毎朝同じような時間に起き、睡眠時間を十分確保すれば、うつはよくなるのではないだろうか」


「「何もやる気が起きない」とボロボロ泣きながら訴える患者の話を聞いていると、多くの共通点に気づいた。それは(1)食生活などの生活習慣が悪い、(2)アルコールを飲みすぎている、(3)睡眠時間が短い、(4)寝る時間や起きる時間が毎日めちゃくちゃ、という4点だった。平日の睡眠時間がわずか4時間という患者も少なくなかった。」


うつマーケティングの功罪 週刊東洋経済eビジネス新書No.51

生活習慣の改善で治るほど甘くはないという意見も聞きます。しかし、まずは、これが薬に頼らずにできることの第一歩です。寝る時間や起きる時間が狂えば「概日リズム睡眠障害」のような症状も出てきます。遅く起きたり、昼寝をすれば当然夜眠れず、朝起きられず、を繰り返します。うつのような症状が出ることも当然です。

しかし、生活習慣は変えることができます。私も実際にそうしてきました。

まとめ

うつ病の人には「無理しないで」と言うべきだと教えられてきました。しかし、うつマーケティング、うつキャンペーンの実態を知るときに和私は義憤を覚えます。あまりにも多くの「うつ」(もどき)が作られ、投薬や過度の休養(生活習慣の乱れ)により、本当に「うつ状態」に陥ってしまう人が多いことを考えると辛いじゃありませんか。

「うつなんだから、朝起きられないんだ」と反論されることは分かっています。しかし、朝起きるためには、たくさんの戦略が必要です。私も起きられませんでした。ほんと、戦いながら、自分の体内リズムを勉強しながら、朝起きて、陽を浴びる習慣を「作って」きました。
参考:早起きする方法【習慣化チャレンジ】

むろん、努力は必要です。しかし、自分自身で立ち上がらなければ、世の闇に完全に貴重な精神を奪い取られてしまいます。わずかでも残った、人間として尊い精神力を使い、今の「うつ病」が時代によって作られたものでは無いか?考えてほしいと思うのです。生活習慣、行動は、自分で選ぶことができます。いきなり、朝5時、6時に起きられなくても、起きて陽を浴びるところからスタートするのはどうだろうか。

私は、あなたが、うつ病と「戦って」欲しいと強く願っています。

追記

丸岡いずみさんの著書を読んで、投薬や休養が必要な「うつ病」があることを理解しています。
kokoro-shihon.hatenadiary.jp

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