ココロシホン

ココロの健康は資本です。プチ心理学ライターの独り言です。

「愚痴ばかり言ってしまう!」は悪くない。超!ストレス発散になるんだってさ!

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私は男なのですが、どうも黙っていられないたちです。ちょっと心にモヤモヤがあると、すぐに口に出してしまう傾向があります。「愚痴ばっかり言ってしまう」、自分の傾向がいやだなと思っていたのですが、最近読んだ本に面白い意見がありましたので、ご紹介してみたいと思います。どうも、愚痴は悪くないらしいですよ。

デブリーフィングという治療法

吉田たかよし氏は政治家の秘書をなさっていたことがあります。多忙な政治家が心身のコンディションを整えるために、車で移動する時間が大いに役立っているようです。情報収集、睡眠と並び、3つ目に挙げられているのがなんと「愚痴を言うこと」なんです。誰にも聞かれない専用車の中で、秘書や運転手に、「愚痴を言いまくる」ことが、実は、政治家の大きなストレスを軽減するのに役立っているのです。

吉田氏はこれを「デブリーフィング」という医療用語を用いて説明しています。
参考:デブリーフィング(デブリーフィング)とは - コトバンク

「実は、悩みを自分だけで抱え込まず第三者に話すことは、医療の世界では治療法の一つとして取り入れられています。それが、「デブリーフィング」と呼ばれるものです。デブリーフィングは元々、軍事用語でした。前線の兵士が上官に戦況を報告することが、この用語の本来の意味です。ところが、戦場の悲惨な現状を口に出して報告した兵士は、他人に話す機会がなかった兵士より、ストレスが引き起こす身体の症状が出にくいことに気づいた人がいました。これをきっかけに、患者さんから悩みを聞きだすことが治療法としてクローズアップされ、デブリーフィングという名前で呼ばれるようになったのです。」

引用:「脳力」をのばす! 快適睡眠術 (PHP新書)吉田たかよし - ただの読書ログ(ヨシ・ノリハラ)

愚痴を言わずに、自分の中で、正しい考えを持とうと努力しても、ストレスは雪だるまのように大きくなっていくものです。そこで、考えを整理するためにも、まずは、すっかり愚痴を出し切ってしまうことが大事なのです。評価したり、反論するよりも、まずは、とにかく愚痴を言える環境を用意すること。これって大事です。この面、家族がいたり、愚痴を言える親友がいるってのは、ほんとありがたいことだといえそうですね。

大げさに愚痴を言う効能

この本を読んでいる中で、以前もどこかで似たような事例を見たなと思い出しました。本棚から探してきましたが、HSPの本でした。加温療法でストレスに対抗するホルモン(HSP)を作る方法が取り上げられている良書ですが、この中に「大げさに愚痴を言う学生」の話が出てきます。これを読んで爆笑しました。まさに、私の友達にも、この手の人がいますし、私自身もわりと、この手の人だからです。

「学生のストレス実験ではおもしろいことが分かりました。この実験で、ストレス・ホルモンの「コルチゾール」も測定してみました。当然のことながら、全員にコルチゾールが増加していました。ところが、そのなかでまったく増加しなかった学生がいました。測定ミスか、なぜなのか、原因がわからずとても悩みました。そして、あることに気付きました。学生の中で、1人、とても大げさに表現する学生がいました。加温実験も、熱い熱いとうるさいのです。筋肉痛実験の腕立て伏せでも、腕が折れそうだとか、大げさで(性格は良いのですが、ただ大げさなだけです)、はじめは、私も大丈夫かなと心配になり、その学生だけ100回の腕立て伏せを50回にしたくらいです。実は、この学生が、コルチゾールが増加しなかった学生です。つまり大げさに口にすることで、ストレスを発散させているため、それがストレス解消になって、コルチゾールが増加しなかったのです。」

「アメリカの赤ちゃんと日本の赤ちゃんに、予防接種の時にストレス・ホルモンのコルチゾールを測定しました。コルチゾールは、どちらの赤ちゃんがより増加したと思いますか。日本の赤ちゃんは泣かないでじっとこらえていたので、コルチゾールは高くなり、泣き喚いたアメリカの赤ちゃんは泣いてストレスを発散させたので、コルチゾールはそんなに高くならなかったのです。」


からだを温めると増える HSPが病気を必ず治す

引用:(HSPが病気を必ず治す 伊藤要子 ビジネス社 P169-171)

ぐっと自分の中にため込むよりも、外に出してしまったほうがよほど、問題に取り組みやすくなります。イソップ童話の「王様の耳はロバの耳」にあるように、人間は、モヤモヤをずっと心の中にとどめておけないものなのではないでしょうか。


王さまのみみはロバのみみ (世界名作ファンタジー55)

もちろん、愚痴を絶えず聞かされるほうにしては、けっこうたまらないんですけどね(汗)。

そこで、誰でも彼でも愚痴を言えないという人のために優れた方法があります。それが、心の中にある、モヤモヤをとにかく「書き出す」こと。私だって、なんでもかんでも奥さんに愚痴るわけじゃないです。いちおう、ちゃんと自分でも処理します。

愚痴を「書き出す」だけでも効果がある

私は、論理療法(REBT)や認知行動療法(CBT)を学ぶ中で「外在化」という概念を学びました。
参考:外在化:心の「文章記述」をまずは「書き出す」こと

これは、まず思考を外に取り出すことで、感情を整理するためのテクニックです。私の専門の論理療法(REBT)ですと、A(出来事)→B(信念)→C(感情)と分けて書き出すことで、感情は漠然としたものではなくなります。モヤモヤしているとき、問題の全貌が見えません。モヤモヤに包まれているときが一番苦しいものです。しかし、問題が外に出されて、かつ整理されて見えてしまえば、実は、それほど大きなものではないということに気づけます。この段階に至るためには、まず、しっかりすべて吐き出すことが必要です。

最初のころは、B(思い込みや信念)になっているイラショナルビリーフ(不健全な考え方)を探そう、探そうとしていましたが、まずは、思いっきり心の中にあることを書き出してしまうのが良いようです。意識しているかどうかにかかわらず、心にあることは、すべて「文章」の形で存在しています。人間は言葉で考える生き物だからです。そこで、まずは「その時、自分にどんなことを言っていたか」と自問し、とにかく思いつくままに、愚痴を書き出していきます。ここで評価を下す必要はありません。すべて吐き出し切ってしまうと、だんだん、自分の強い思い込みが透けて見えてきます。

ここで論理療法(REBT)で、B(信念)をD(論駁)するのですが、もし、そこまでできなくても、まずは、書き出して、自分の思いを出し切るだけで、ずいぶん気持ちが楽になっていることに気づきます。私は、evernoteを使いワーッと気持ちを書き出す専用のノートを作成しています。手書きよりも、タイピングのほうが気持ちをスカッと表現するには適しています(スピードが追いついていきます)。この方法に取り組んでから、ずいぶん、ストレスを感じる頻度は減ったように感じています。

まとめ

そういえば、今から10年ほど前、ストレスに満ちていた時期に、日記を狂ったように書きまくっていました。今考えると、ちゃんと、心理学的な裏付けがあったようですね。


アーティミス 5年連用日記帳 ピンク DP5-140 PK

そのころ、つけていた日記は5年日記ですが、節目ごとにだいたい同じ問題で七転八倒の苦しみを経験していることがわかります。もう少し、早めに心の健康管理にしっかり取り組めたらよかったけど。あの頃は、あの頃で、書き出すことでなんとか、自分の心のバランスを保とうとしていたんでしょうね。

論理療法(REBT)の独習を始めてから、とにかく「書き出す」ワークをしていますが、効果が出ています。道楽心理士として、セルフヘルプの心理学の枠組みを確立していきたいと思います。

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